主要国の政策金利
政策金利とは、中央銀行が金融政策を通じて経済活動を調整するために設定する金利のことです。この金利は、銀行が中央銀行からお金を借りるときの金利や、銀行同士がお金を貸し借りする際の基準となる金利を指します。
コロナ後のインフレとの闘いは出口戦略に入り、米・英・欧は利下げを開始。2024年末時点でアメリカが4.5%、イギリスが4.75%、EUが3.15%。オーストラリアは4.35%のまま据え置き、日本は長いマイナス金利から脱却して0.25%。欧米が利下げに舵を切る中、日本だけが大幅に遅れて利上げを進める展開。1/24(金)にBOJ、1/29(水)にFOMC。日本の利上げ、アメリカの利下げがあるかに注目が集まる。
米国政策金利とインフレ指標
インフレ指標とは、物価が時間とともにどのように変動しているかを示すための指標です。インフレ(物価の上昇)が経済に与える影響を把握し、政策決定や経済分析の参考にするために使われます。消費者物価指数(CPI)は消費者が日常生活で購入する商品やサービスの価格変動を測る指標、生産者物価指数(PPI)は生産者が取引段階で支払う価格の変動を測る指標、PCEデフレーターは、個人消費支出(PCE)価格指数から算出される物価指標です。
CPIコアやPCEコアに注目すると、物価が下げ止まっているようにも見える。今後インフレ率が順調に下がっていかない場合は、利下げ打ち止めや再度の利上げも懸念される。現在の中立金利は3%前後と考えられている模様。PPIは昨年秋から上昇基調で、インフレ退治に成功したは言い切れない状態。トランプ政策も物価上昇圧力がかかることが予測され、しばらくは物価指標に注目が集まる可能性が高い。
コメント