日米欧英豪の四半期実質GDP

実質GDPとは、物価の変動(インフレやデフレ)を取り除いて計算したGDPのことです。物価変動を排除することで、経済がどれだけ実際に成長しているのかを正確に把握することができます。実質GDPを使えば経済規模や成長率の国際比較がしやすくなり、政府や中央銀行が経済政策を考える際の重要な基準になります。
2026年Q2(4〜6月期)のGDPが5カ国すべてで出そろいました。米国は改定値でも前期比年率+1.5%と据え置かれ、Q1の+2.1%から減速。個人消費・輸出・投資が押し上げる一方、政府支出の減少と輸入の増加が重しとなりました。日本は2次速報で+1.4%(前期比+0.4%)と1次速報の+1.1%から上方修正され、3四半期連続のプラス成長です。国家備蓄の放出や代替調達の進展で深刻な供給制約が回避されたことに加え、AI関連需要が景気を下支えしました。設備投資の上方修正は日銀の利上げ路線を後押しする材料でもあります。ユーロ圏は+1.8%(前期比+0.4%)と、ほぼゼロ成長だったQ1から明確に加速。英国も+1.7%(前期比+0.4%)と2四半期連続で高めの成長を維持し、前年同期比でも1.2%へ改善しました。豪州は前期比+0.4%(年率換算で約+1.6%)とQ1の+0.3%から小幅に持ち直しています。中東情勢によるエネルギー高という共通の逆風の中で、減速する米国と底堅い欧州・日本という構図が鮮明になってきました。インフレ動向(金利編参照)とあわせて、Q3の数字でこの傾向が続くかを確認したいところです。
▶時短ファンダ月次確認シリーズ
- 主要国の政策金利と米インフレ指標の月次確認はコチラ→政策金利とインフレ指標|FOMC・日銀・ECBとCPI最新値|時短ファンダ
- 日米の雇用指標の月次確認はコチラ→日米の雇用統計|非農業部門・失業率・賃金上昇率の確認|時短ファンダ
- 主要国のGDP統計の月次確認はコチラ→本記事
- 日米の景気指標の月次確認はコチラ→日米の景気指標|ISM・PMI・短観等の最新値|時短ファンダ


コメント