『2025年はここまで下落する』とか、『この水準で買えばOK』と言っているわけではありません。『リーマンショック級の出来事が起こった場合どれくらい暴落するか』、『調整下落が入った場合はどのあたりから買っていくか』 といった事を予め想定して準備しておくための水準把握だと思ってください。「いつ暴落が起こるか」は分からないケド、「いつか暴落が起こる」ことは確実です。
SP500超長期チャート

2009.03 | リーマンショック後 | 667pt |
2020.03 | コロナショック後 | 2,190pt |
リーマンショック後の安値とコロナショック後の安値を結んだピンクのトレンドラインが大暴落時の下落目安となります。2025年は3,000pt前後になるのが確認できると思います。2024年末時点で市場最高値が6,099.97ptなので約51%の下落となります。SP500の最大ドローダウンも日経平均と同様に50%くらいを想定しておく必要があります。
次にリーマンショック後の安値とコロナショック後の安値をヒゲを含まない実体で結んだ水色のトレンドラインが調整下落の目安になると思います。日経平均と同じように月足の75EMA(黄色の波線)あたりに引かれた直線で、意識されている水準のように見受けられます。2025年は3,600pt~3,900ptくらいになるのが確認できると思います。最高値からは約39%下落した水準になります。(75EMAとは直近の価格の比重を高めた75ヶ月移動平均のことですが、難しく考えなくてOKです)
SP500長期チャート

S&P500指数は日経平均と比べて急激に上昇してきたので、コロナショック後からの直近のチャートの傾きも急になっています。押し目も見つけられないような形になっているので、現在の75EMA(黄色の波線)あたりを調整下落の目安とするのがいいと思います。
直近ではトランプ関税発動によるニュースで市場は大きく下落しています。最高値6,150ptから5,000pt割れまで大きめの調整が入り、4850ptあたりで切り返しました。4月の月足は大きな下ヒゲになり、5月は全戻しになりそうな流れです。TACO理論〈Trump Always Chickens Out〉報道が流れたものの、日本をはじめとした多くの国で関税交渉はまだ継続中です。
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