『2025年はここまで下落する』とか、『この水準で買えばOK』と言っているわけではありません。『リスクがどれくらい選好されているのか』、『半減期スパンの高値と比較して現在がどれくらいの水準に位置するのか』 といった事を把握して、今後の金融政策の方向を予め想定して準備しておくための水準把握だと考えてください。
BTC/USD長期チャート

2012.11 | 半減期後高値① | 1,120$ |
2016.07 | 半減期後高値② | 2,856$ |
2020.05 | 半減期後高値③ | 58,763$ |
2024.04 | 半減期後高値④ | 65,352$ |
為替水準を排除するため、まずはドル建てビットコインの長期チャートを用いて見ていきます。VIXとは対照的にリスクオンの水準確認用としてビットコインチャートを使用します。ビットコインはリスク選好資産と考えられ、株式が売られる時の先行指標と考える事もできます。
チャートに描かれている青の垂直線がビットコインの半減期です。そしてピンクの水平線(点線)が半減期後の最高値です。半減期後は半減期前の最高値まで押し目を踏むことなく上昇していることが確認できます。ビットコインのようなリスク選好資産はFOMO(Fear of Missing Out=取り残されることへの不安・恐れ)のような心理が働きやすいことも頭の片隅に入れておくべきです。
トランプ銘柄としてビットコインは注目されています。直近ではDeepSeekショックからのAIバブルの陰りが見えてきたことや、トランプ政策によるリスクオフ懸念、GDPナウが発表されてアメリカ景気後退によるスタグフレーション懸念などで、85,000$台(1,200万円台)まで大きく調整下落後、2025年5月に史上最高値を更新しました。ビットコインETFが底堅く買われる展開となるも、直近では景気悪化懸念から少し売られて調整下落した位置で推移しています。
BTC/円長期チャート

次に円建てビットコインチャートです。為替環境は昨年とくらべると落ち着きを見せているが、遂に円建てビットコインも市場最高値更新。レンジブレイクで2000万円の大台を目指す。
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