【徹底比較】オルカン vs S&P500、どっちを積み立てるべき?|僕がオルカンを選んだ理由

オルカンとSP500の徹底比較|どっちを積み立てるべきかを解説するアイキャッチ画像 きまぐれ投資日記
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この記事でわかること

  • オルカンとS&P500の違いを7つの観点で比較
  • 「過去のリターンはS&P500が上」なのに、なぜオルカンを選ぶ人がいるのか
  • 兼業投資家の僕(ばけっと)がオルカンを選んだ具体的な理由
  • 両方に投資する「ハイブリッド戦略」はアリか
  • 結論:あなたがどちらを選ぶべきかのチェックリスト

はじめに|NISAの2大人気ファンド、結局どっち?

NISAで投資信託を始めようとすると、ほぼ確実にこの問題にぶつかります。

「オルカンとS&P500、どっちがいいの?」

SBI証券のNISA積立設定ランキングでも、この2つは常にトップを争っています。どちらもeMAXIS Slimシリーズで超低コスト。どちらも長期積立に最適。情報を調べれば調べるほど、どちらも「正解」に見えて余計に迷う。

結論から先に言うと、どちらを選んでも大きな間違いにはなりません。ただし、「なぜそちらを選んだか」を自分の言葉で説明できるかどうかが、暴落時に積立を続けられるかどうかの分かれ目になります。

この記事では、両者を客観的に比較した上で、僕がオルカンを選んだ理由を正直にお伝えします。


基本スペック比較

まずは数字で比べましょう。

項目オルカンS&P500
正式名称eMAXIS Slim 全世界株式
(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 米国株式
(S&P500)
連動指数MSCI ACWIS&P500指数
投資対象国約47カ国(先進国+新興国)米国のみ
構成銘柄数約2,600〜3,000銘柄約500銘柄
信託報酬年0.05775%以内年0.08140%以内
総経費率約0.08%約0.10%
純資産総額約12.7兆円
(2026年6月時点)
約12.2兆円
(2026年6月時点)
設定日2018年10月31日2018年7月3日

信託報酬はオルカンの方が若干低いですが、正直この差は誤差の範囲です。100万円を1年運用して数百円の違い。コストでは決められないというのが正直なところです。


比較①:投資対象の違い(何に投資しているか)

ここが最も重要な違いです。

S&P500 は米国の大型株500社のみに投資します。アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾン、メタなど、世界を動かすテック企業が上位を占めます。

オルカン は日本を含む全世界(先進国+新興国)の約2,600〜3,000銘柄に投資します。ただし、ここがポイントですが、オルカンの国別構成の約60%は実は米国株です

オルカンの国別構成(2026年時点の概算)

国・地域比率
米国約60〜63%
日本約5%
英国約3%
フランス約2.5%
カナダ約2.5%
その他先進国約13%
新興国全体約11%

つまり、オルカンに投資している時点で6割は米国株に投資していることになります。S&P500との最大の違いは、残りの4割で欧州・日本・新興国をカバーしている点です。


比較②:過去のリターン

正直に言うと、過去5年のリターンはS&P500の方が高いです。

直近の実績で見ると、オルカンもS&P500もどちらも3年・5年の年率リターンは10%を超えており、非常に優秀です。ただし両者を比較すると、S&P500の方がやや上回っています。

これは米国株式市場がこの数年間、AI相場や円安ドル高を背景に世界をリードするパフォーマンスを見せたためです。

ただし、ここに落とし穴があります。

過去のリターンがそのまま未来に続く保証はどこにもありません。むしろ投資の世界では「過去の勝者が未来の勝者になるとは限らない」というのが鉄則です。

歴史を振り返ると、2000年代(ITバブル崩壊後〜リーマンショック)の約10年間は、米国株のパフォーマンスが新興国株に大きく負けていた時期がありました。当時は「これからは新興国の時代だ」と言われていましたが、2010年代に入ると一転して米国株がぶっちぎりの成績を出しました。

つまり、「今まで米国が強かったから、これからも米国が強い」とは限らないのです。


比較③:リスク(どれだけ下がる可能性があるか)

リスク(価格のブレ幅)は、分散が広いオルカンの方がやや低い傾向にあります。

直感的に理解するなら、S&P500は「米国1本」、オルカンは「米国+それ以外」なので、米国株が大きく下落した場合にオルカンの方がダメージが少し和らぐ可能性があります。

ただし、オルカンも米国比率が60%あるため、米国株暴落時にオルカンだけ無傷でいられるわけではありません。差は「若干のクッション」程度です。

リスク調整後のリターン(シャープレシオ)で見ると、過去5年では両者はほぼ同水準です。


比較④:「自動メンテナンス」機能

ここはオルカンの大きな強みです。

オルカンが連動するMSCI ACWIは、世界の株式市場の時価総額に基づいて構成比率を自動調整しています。つまり、ある国の経済が成長すればその国の比率が上がり、衰退すれば下がります。

たとえば、今は米国比率が約60%ですが、今後インドや東南アジアが急成長すれば、自動的にそれらの国の比率が上がっていきます。逆にS&P500は常に「米国100%」のままです。

「今後どの国が伸びるかわからないから、世界全体を持っておいて、勝ち馬には自動で乗り換える」 ——これがオルカンの設計思想です。

20年〜30年の長期投資を前提にすると、この「放っておいても世界の変化に対応してくれる」という特徴は非常に大きなメリットです。


比較⑤:構成銘柄の上位10社

実は、オルカンとS&P500の上位10銘柄はほぼ同じです。

順位オルカンの上位銘柄S&P500の上位銘柄
1エヌビディアエヌビディア
2アップルアップル
3マイクロソフトマイクロソフト
4アマゾンアマゾン
5アルファベットA(Google)アルファベットA(Google)
6アルファベットC(Google)ブロードコム
7ブロードコムアルファベットC(Google)
8台湾セミコンダクターメタ
9メタテスラ
10テスラマイクロン

※2025年5月の月報ベース。順位は時期によって変動します。最新の構成は三菱UFJアセットマネジメントの月報でご確認ください。

9位に台湾セミコンダクター(TSMC)が入っているかどうかが、唯一の違いのようなものです。上位銘柄がほぼ同じということは、日々の値動きもかなり似ているということです。


比較⑥:両方に投資する「ハイブリッド戦略」はアリか

「迷うなら両方買えばいい」という声もありますが、これは個人的にはあまりおすすめしません。

理由は、オルカンに投資した時点で6割は米国株なので、S&P500と組み合わせると米国比率がさらに上がるだけだからです。

たとえば、つみたて投資枠でオルカン50%+S&P500を50%にすると、全体の米国比率は約80%になります。それなら最初からS&P500を100%にした方がシンプルですし、米国比率を下げたいならオルカン100%の方が理にかなっています。

例外: つみたて投資枠はオルカン、成長投資枠はS&P500(またはその逆)という使い分けは、「米国に少し多めにベットしたいけど全世界の分散も欲しい」という意図が明確ならアリです。ただし、管理は1本の方が楽です。


比較⑦:「ほったらかし度」

兼業投資家にとって、ここは重要です。

項目オルカンS&P500
国別リバランス不要(自動調整)そもそも米国のみ
「米国が衰退したら」の不安低い(他国が自動補完)高い(対応は自分で)
情報収集の必要性低い(世界全体を持つため)やや高い(米国経済の動向は要ウォッチ)
積立設定後にやることほぼゼロほぼゼロ(ただし将来の国際分散は自己判断)

どちらも「ほったらかし投資」に向いていますが、「本当に何も考えずに20年放置できるか」という基準で見ると、オルカンの方がやや安心感が高いです。


僕(ばけっと)がオルカンを選んだ理由

ここからは僕自身の投資判断の話です。

僕がオルカンをメインに選んでいる理由は、突き詰めると1つだけです。

「20年後、30年後の世界がどうなっているかわからない」から。

僕はFXで大きな失敗をした経験があります(詳しくは別記事で)。その時に痛感したのは、「自分の予測を過信すること」の危険性です。詳細は過去記事をご覧ください→【実体験】FXで給料2年分を失った僕が、インデックス投資にたどり着くまで

S&P500を選ぶということは、「今後も米国が世界経済のトップであり続ける」という予測にベットするということです。もちろんその可能性は高いと思います。でも、「絶対」ではない。

オルカンなら、米国が強い間は米国の恩恵を受けつつ(6割が米国なので)、もし世界の経済構造が変化しても自動的に対応してくれます。僕にとって、これは「予測を放棄できる」という最大の安心材料です。

月次の市況レポートを書いている身としてマクロ経済の動きは見ていますが、それでも「次の10年の勝者を当てられる自信」は正直ありません。だからこそ、「全部持つ」のがシンプルで最強だと考えています。

補足: これはあくまで僕個人の考え方です。「米国の成長に確信がある」「過去のリターンの高さを重視する」という方がS&P500を選ぶのは十分合理的な判断です。大事なのは、自分が納得して選ぶことです。


あなたはどちらを選ぶべき?チェックリスト

オルカンが向いている人

  • 投資に時間をかけたくない(究極のほったらかしがしたい)
  • 「米国が今後も最強」という予測に依存したくない
  • 20年〜30年の超長期で積立を続ける予定
  • 世界全体の経済成長に乗りたい
  • 1本で完結するシンプルさが好き

S&P500が向いている人

  • 米国経済の成長に強い確信がある
  • 過去の実績(高リターン)を重視する
  • 米国企業(GAFAMなど)に集中投資したい
  • 新興国リスク(政治不安・為替変動)を排除したい
  • 情報収集を米国経済に集中できる

どちらでもOKな人

  • 月3万円以下の少額積立(どちらを選んでも差は小さい)
  • 投資初心者で「とりあえず始めたい」(どちらも良い選択)

迷って決められない場合は、オルカンを選んでおけば間違いありません。 オルカンは全世界(米国含む)に分散しているので、「選んだ後に後悔しにくい」という意味で、最も無難な選択肢です。


まとめ

観点オルカンS&P500
投資対象全世界47カ国米国のみ
信託報酬0.05775%0.0814%
過去のリターンやや低いやや高い
リスク分散広い米国集中
自動メンテナンスあり(国別比率が自動調整)なし
ほったらかし度★★★★★★★★★

どちらも優れた投資信託であり、NISAで長期積立するなら「オルカンかS&P500のどちらかを選んで、淡々と積み立て続ける」だけで、十分に合理的な資産形成ができます。

僕はオルカンを選んでいますが、S&P500を選んだ人の判断も尊重します。重要なのは「どちらを選ぶか」よりも、「選んだものを信じて積立を続けること」です。

※この記事は特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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