【2026年8月】金利の長期チャート分析|米10年債・日本10年債利回り水準確認|時短テクニカル

米10年債利回り 長期チャート 水準確認 時短テクニカル
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『今年はここまで下落する』とか、『この水準で買えばOK』と言っているわけではありません。『リーマンショック級の出来事が起きたら利下げ余地がどのくらいあるか』、『政策金利や期待インフレ率と現在の利回りがどのくらい乖離しているか』といった事を把握して、今後の金融政策の方向を予め想定して準備しておくための水準把握だと思ってください。


米10年債利回り超長期チャート

米10年債利回り 超長期チャート 6ヶ月足 2026年8月

TradingView(米国10年債利回り 6ヶ月足チャート)

1985.09プラザ合意後10.15%
2008.12リーマンショック後2.15%
2020.03コロナショック後0.35%

まず基準となるのが1985年9月のプラザ合意後の金利水準10.15%です。変動相場制に移行後は基軸通貨の米ドルが強くなりすぎました。当時の中央銀行は伝統的な金融政策を行っていて、インフレと闘いながらの金利のコントロールに苦戦していました。最終的には主要国が為替相場に協調介入することにより、少しずつ利回りは低下してきました。

次に2008年のリーマンショックです。アメリカの金融システムが崩壊しかけるようなリスクオフ相場でした。流動性を確保するためにFRBは金利をほぼゼロに持っていきます。そこでFRBは非伝統的な金融政策手段として量的緩和QEを始めました。量的緩和は第三弾まで行われて、ようやく景気は底打ちしてデフレ脱却に向かいました。

そして2020年3月のコロナショックです。リーマンショック時の二の舞を踏まないようにFRBは早急に量的緩和に踏み切りました。ロックダウンが解除され始めると景気は急上昇するも、物流が追い付かずにコストプッシュのインフレに陥りました。

FRBは中東情勢の緊迫を背景とした原油高でインフレ懸念が再燃したことを受け、利上げ方向へと姿勢を転換しつつあります。7月29日のFOMCでは政策金利を3.50〜3.75%に据え置きましたが、9対3の賛成多数(3人が利上げを主張)という異例の投票結果となり、9月・12月の利上げ確率は引き続き高い水準で意識されています。


米10年債利回り長期チャート

米10年債利回り 長期チャート 月足 2026年8月

TradingView(米国10年債利回り 月足チャート)

FRBは6月16〜17日開催のFOMCで政策金利を3.50〜3.75%に据え置くことを決定しました。ただし、金利見通し(ドットチャート)の中央値は年末3.8%へと引き上げられ、年内に少なくとも1回の利上げが視野に入るタカ派的な内容となりました。利下げを織り込んでいた市場にとっては、方向感そのものの転換を意味します。

米10年債利回りは7月中に4.45〜4.75%のレンジで推移し、月末時点では4.7%台に上昇しています。6月には米・イラン停戦への期待から一時4.4%台前半まで低下する場面もありましたが、7月に入り中東情勢が再び緊迫化したことで原油高・インフレ懸念が強まり、利回りは再び上昇基調に転じました。

日本国債の利回りも高止まりが続いています。日銀は7月31日の金融政策決定会合で政策金利を1.00%に据え置きましたが、これは6月の利上げ効果を見極めるための一時停止であり、追加利上げ観測は根強く残っています。新発10年物国債利回りは7月上旬の2.77〜2.78%台から中旬には2.81〜2.85%まで上昇する場面があり、月末の7月31日には2.80%前後で着地しました。1996年以来の高水準に接近した状態が続いています。

日銀の次回利上げは10月もしくは12月との見方が多く、円安がさらに進行すれば前倒しされる可能性も指摘されています。日米ともに「利下げを待つ」局面から「上振れを警戒する」局面が続いています。

  • プラザ合意後は基本的には金利は下落方向に推移してきた。
  • リーマンショック後、FRBはインフレターゲットを2%に設定。
  • コロナショック後、FRBは緊急利下げをして金利は0%台まで下落。
  • インフレが加速し2022年からは金利が転換点となって利上げ方向に。
  • 2026年8月現在、FRBは5会合連続で政策金利を据え置いているが、9月・12月の利上げ観測は根強い。
  • 日本では日銀が政策金利1.00%を維持(7月会合は据え置き)、10年債利回りは7月中2.77〜2.85%で推移し月末は2.80%前後。1996年以来の高水準が継続。

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