【2026年6月】金利の長期チャート分析|米10年債・日本10年債利回り水準確認|時短テクニカル

米10年債利回り 長期チャート 水準確認 時短テクニカル
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『今年はここまで下落する』とか、『この水準で買えばOK』と言っているわけではありません。『リーマンショック級の出来事が起きたら利下げ余地がどのくらいあるか』、『政策金利や期待インフレ率と現在の利回りがどのくらい乖離しているか』といった事を把握して、今後の金融政策の方向を予め想定して準備しておくための水準把握だと思ってください。


米10年債利回り超長期チャート

米10年債利回り 超長期チャート 6ヶ月足 2026年6月

TradingView(米国10年債利回り 6ヶ月足チャート)

1985.09プラザ合意後10.15%
2008.12リーマンショック後2.15%
2020.03コロナショック後0.35%

まず基準となるのが1985年9月のプラザ合意後の金利水準10.15%です。変動相場制に移行後は基軸通貨の米ドルが強くなりすぎました。当時の中央銀行は伝統的な金融政策を行っていて、インフレと闘いながらの金利のコントロールに苦戦していました。最終的には主要国が為替相場に協調介入することにより、少しずつ利回りは低下してきました。

次に2008年のリーマンショックです。アメリカの金融システムが崩壊しかけるようなリスクオフ相場でした。流動性を確保するためにFRBは金利をほぼゼロに持っていきます。そこでFRBは非伝統的な金融政策手段として量的緩和QEを始めました。量的緩和は第三弾まで行われて、ようやく景気は底打ちしてデフレ脱却に向かいました。

そして2020年3月のコロナショックです。リーマンショック時の二の舞を踏まないようにFRBは早急に量的緩和に踏み切りました。ロックダウンが解除され始めると景気は急上昇するも、物流が追い付かずにコストプッシュのインフレに陥りました。

FRBはインフレ対策としての利上げが遅れ、その後は0.75%刻みの利上げを繰り返しました。2023年9月にFRBは利上げを打ち止めし、政策金利5%の状態が約1年続いて、2024年9月にようやく利下げに入りました。しかし中東情勢の緊迫でホルムズ海峡の閉鎖が意識され、原油価格が引き続き上昇したことでインフレ懸念が再燃し、FRBが金利を長期間高く維持するとの期待が強化されています。現在は12月のFRBによる利上げの可能性が60%以上との見方も出ています。


米10年債利回り長期チャート

米10年債利回り 長期チャート 月足 2026年6月

TradingView(米国10年債利回り 月足チャート)

2026年5月1日時点で、米国の長期金利のベンチマークとなっている米国10年国債利回りは4%台を維持しており、依然として高い水準を保っています。FRBは4月28〜29日開催のFOMCで政策金利を現状の3.50〜3.75%に据え置くことを決定しました。利下げの見送りは3会合連続となります。

今年2月から3月にかけて米10年金利が大きく上昇した主因は、原油価格高騰によるインフレ懸念でFRBの利下げ期待が後退したことでした。この構図は6月初旬時点でも変わっておらず、米10年債利回りは4.4〜4.5%台での高止まりが続いています。

日本国債の利回りも大きく動いています。5月18日、日本の長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時2.8%まで上昇しました。日銀の植田総裁がインフレリスクの上昇を強調し、氷見野副総裁もさらなる利上げにオープンであることを改めて表明しており、中東紛争が日本経済とインフレ見通しにどう影響するかに応じてタイミングとペースが決まるとしています。

野村證券は、日銀が6月に利上げするとの予想に基づき、長期金利は6月にいったんピークを迎えると予想しています。ただしこの見通しに対するリスクは金利が上昇する方向に傾いていると言わざるを得ないとしています。

  • プラザ合意後は基本的には金利は下落方向に推移してきた。
  • リーマンショック後、FRBはインフレターゲットを2%に設定。
  • コロナショック後、FRBは緊急利下げをして金利は0%台まで下落。
  • インフレが加速し2022年からは金利が転換点となって利上げ方向に。
  • 2026年現在、米国では利下げ再開を阻む原油高・インフレ再燃が最大の懸念材料。
  • 日本では日銀利上げ継続により、10年債利回りが2.7〜2.8%台と数十年ぶりの高水準に。

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