【2026年8月】リスクオフ指標の長期チャート分析|VIX・GOLD・原油水準確認|時短テクニカル

VIX・GOLD・原油 長期チャート 水準確認 時短テクニカル
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『2026年はここまで下落する』とか、『この水準で買えばOK』と言っているわけではありません。『リーマンショック級の出来事が起きたらどれくらい変動するのか』といった事を把握して、今後の金融政策の方向を予め想定して準備しておくための水準把握だと思ってください。


VIX長期チャート

VIX指数 長期チャート 月足 2026年8月

TradingView(VIX指数 月足チャート)

2008.09リーマンショック96.4
2020.03コロナショック85.4
2024.08植田ショック65.7

VIX指数はリスクオフ水準の確認用に使っていきます。VIX指数は基本的に平時には20以下で推移することが多く、20以上で注意レベル、30以上で警報レベルと考えられます。VIX20にピンクの点線、VIX30にピンクの太線を引いてあるので簡単に確認できると思います。

〇〇ショックと呼ばれるような暴落局面ではVIX指数は警報レベルの30どころか50を超えるレベルになることが確認できると思います。VIXとはVolatility Indexの略称で、S&P500指数を対象とするオプション取引のボラを元に算出されています。難しく考えなくても大丈夫なので、「アメリカの株価懸念が大きくなるほどVIX指数は大きくなる」と覚えておいてください。

チャートを見てもらうと分かると思いますが、VIXが30を超えた期間はそれほど長くありません。株価暴落局面では基本的には政府や中央銀行が流動性を確保するために緊急の対策を打ちます。金利を下げたり、通貨の供給量を増やしたりして市場にお金をバラ撒くような政策を打つことが多いです。そのためVIXが30を超えた水準は多くの人が株を投げ売りしている状況ですが、バーゲンセール価格で購入するチャンスと考えることもできます。

6月の停戦合意後にいったん落ち着いたVIXでしたが、7月は半導体・AI関連株の急落や世界同時株安を背景に一時20.88まで上昇する場面がありました。月末にかけては落ち着きを取り戻し、足元のVIXは16.00と6月とほぼ同水準に着地しています。ただし中東情勢の再燃やFRBの金融政策を巡る不確実性は残っており、ヘッドライン次第で急上昇するリスクには引き続き注意が必要です。


GOLD長期チャート

金価格GOLD 長期チャート 月足 2026年8月

TradingView(GOLD 月足チャート)

2018.09コロナショック前1,180$
2020.03コロナショック1,575$
2022.02ウクライナ戦争1,790$

GOLDはリスクオフ局面では買われる傾向にあります。金融クラッシュや戦争、災害、パンデミック等の危機的状況になってもゴールドの資産価値は不変的だと考えられているからです。金本位制の時代があったように通貨と同等の信用が置けると考えることもできます。地球上に埋蔵されているゴールドは残り約5万トンのようです。年間約3000トンのペースで採掘されているため、あと15年くらいで未採掘のゴールドは無くなる計算になります。今後の宇宙開発次第ですが、ゴールドの希少性もその価値を高めています。またゴールドは現物資産のため、現金と異なりインフレに負けることもありません。

コロナショック後からは①インフレ高止まり、②中央銀行のGOLD購入、③地政学リスクを背景としたリスクオフ懸念、といった理由でGOLDは最高値更新を続けてきました。

GOLDは7月上旬に一時3,960ドル台と4,000ドルを割り込み、約8ヶ月ぶりの安値をつけました。その後は米雇用統計の下振れを受けた利上げ観測後退で一時4,100ドル台後半まで反発したものの、7月末にかけて再び中東情勢の緊迫化や米金利上昇を受けて上値が重くなり、月末時点では4,043ドル前後で推移しています。2026年年初の史上最高値(5,600ドル超)からは約28%の調整となっており、金利動向とドルの強弱に振らされる展開が続いています。


原油長期チャート

WTI原油 長期チャート 月足 2026年8月

TradingView(WTI原油 月足チャート)

2020.04コロナショック後19$
2022.02ウクライナ戦争後115$
2026.04ホルムズ海峡封鎖110$超

原油はリスクオフ局面では売られる傾向にあります。ただし今回のような供給ショック型のリスクオフは例外で、むしろ原油価格が急騰するのが特徴です。平時はOPECプラスの生産目標やアメリカのシェールオイルの稼働リグ数の変化である程度の予測ができます。

コロナショック後の世界中でのロックダウン時には原油先物が0ドルを割り込んでマイナスになったのも記憶に新しいところです。その後ウクライナ戦争とインフレで急騰し、現状はインフレも加味して45ドル〜90ドルくらいのレンジと考えるのが適切です。今回のホルムズ海峡封鎖のような供給ショック時には、このレンジを一時的に大きく突破することも確認できました。

6月に停戦合意で紛争前の水準(68ドル前後)まで急落した原油ですが、7月に入り中東情勢が再び緊迫化。陸上での軍事的緊張に加え、紅海を横断する船舶の航行が阻害されるリスクが意識され、WTIは月初の71ドル台から月末には87ドル前後まで急騰しました。45〜90ドルという通常想定レンジの上限に迫る水準であり、供給ショック型のリスクオフでは株安と原油高が同時進行しやすい点に改めて注意が必要です。

  • VIXは20超えから警戒。30超えから株のスポット買いを検討。
  • GOLDはリスクが高まると価格が上昇。基本的にはインフレ負けせず長期右肩上がり。
  • 原油は通常リスクが高まると価格が下落。ただし供給ショックでは原油高+株安の同時発生に注意(7月がまさにその典型)。
  • 中東情勢の再燃で原油は45〜90ドルのレンジ上限に接近。停戦の実効性とヘッドラインに引き続き要注目。

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